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題材は最高に面白いだけにもったいない。 登場人物の説明がとにかく長い。 一番の見せどころも、資料をもとに淡々と描かれるだけ。 まあ、何を求めて読むかによって評価はわかれるだろうが、エンターテインメントを求めたら失望することは必至。 結局、筆者は、ただ詳細な報告書をまとめたかっただけに感じる。 後世に残る傑作たりえるテーマだけに、もったいないことこの上ない。
第一講 宮本常一との出会い--民俗語彙の再発見 第二講 女の 「世間」 第三講 東日本と西日本 第四講 「百姓」とは何か あとがき 周防大島(すおうおうしま)出身の宮本さんの言葉として 「島に橋がかかるなどということは夢みたいすばらしいことで考えもしなかった、ところが橋がかかったら島の人間はみな島から出ていきよる」 「進歩とは何なんだろうか、これまで自分は発展と言ってきたけれども、発展とは何なのだろうか、進歩という名のもとにわれわれはじつにたくさんのものを切り捨ててきたのではないか」「切り落とされてきたものの中に非常に大事なものがある」 網野さんの感想として もののけ姫の中のアジールとしての踏鞴場(たたらば)。そこに登場する包帯を巻いたハンセン病の人などの民俗学的に熟考された作品を評価している。 宮本さんですら、百姓=農民という考え方から完全には抜け出せていなかった。と指摘している。 夜這いや歌垣、女性の一人旅などの記述は日本古来からの自由度を伝えているのであろう。そうして、場所は出せないが今でも夜這いの風習が残っている地域があるという.
著者はそもそもなぜ日本は戦争に至ったか、戦争をする『資格』はあったのかという点から分析している。膨大な資料を読むだけでなく、存命の当事者たちに取材を繰り返しながら、昭和の時代を分析している。読み応えのある一冊だが、他の著作と重なる部分もあるので星はマイナス1の4つ。
イデオロギーの偏りが少ないバランスの取れた記述がされている。 構成的には、冷戦の「起源・展開・終焉」をそれぞれ「国内と国外」とに 分けて書かれている。そのため、リファレンスとしても使いやすい。
ほとんどの人は知らないだろうし、知ろうともしないだろう。 ページをめくるごとに居た堪れなくなる。 当時の日本国民があわれになる。必死になって国家の言うとおりに、敵と対峙しようとする姿は、 今見ると滑稽さと悲惨さがないまぜになってしまう。多分当時でも上手く立ち回る人間は安全なところにいたのだろう。 亡母が横浜生まれで学童疎開や空襲などのことを話してくれた。子供心にも恐怖で仕方がなかったと言っていた。 学童疎開先では食料の不足、家族と離れて暮らす事の寂しさ、そしてお決まりのイジメ。 余りの恐怖に家族で疎開しようとして、北国に来るまでの困難さ。 前書きにある昭和7年発行の水野広徳の「興亡の此一戦」をなぜ軍部は発禁にしたのか。 発禁にするのであれば、これを否定できる対策をなぜ取らなかったのか。今更の事ながら愚かだった。これは軍国主義ではない。 軍国主義は、国家の総力を挙げて戦争を遂行すること。これはセクショナリズムでしかない。 そして、いつの時代でも悲惨な被害を被るのは弱者である。 それにしてもなぜルメイに勲章をやったのか?ずい分前にこの事実を知ったときには激怒した。
京都の新選組屯所となった壬生 会津、そして函館、宮古など、 新選組の活躍、移動した土地を訪問し、当時起こったことと、 その地の現在の様子を書いた本です。 「義に殉じた士の血潮は三年経つと碧くなる、という中国の古伝承にもとづいて命名された蝦夷共和国軍戦没者慰霊碑」 函館の碧血碑について 「旧弊な二元論を超克しているところに美点があった」 とあるのが印象的でした。 作者が旅を楽しんでいる様子が描かれていて、これから出かけたくなってくる楽しい文でした。
筋金入りの革命家として十代の頃から辛酸をなめ続けたスターリンと、売れないアーティストとしてモラトリアムな青春を送ったヒトラー。 レーニン配下のボリシェヴィキの一員としてクーデターに暗躍したスターリンと、産業界の操り人形として政権を取らせてもらったヒトラー。 一世代の間に全く新しい現代国家を築き上げたスターリンと、それまでの数十世代にわたるドイツ文化の偉大な遺産を自分の代でほとんど使い果たしてしまったヒトラー。 軍事・政治・外交だけでなく、文化や芸術にまで注意深く目を配り、すべて自分で仕切り通したスターリンと、面倒くさい案件はすぐに側近に丸投げしてしまったヒトラー。 戦争においては大局の指導に専念し、細かい作戦は将軍たちにぜんぶ任せていたスターリンと、こまかい作戦にいちいちこだわって戦局を悪化させたヒトラー。 毛沢東や金日成などその後のほとんどの独裁者のお手本となり、その影響力は現在まで続いているスターリンと、ホロコーストと敗戦というマイナス要因によってのみ歴史に影響を与えたヒトラー。 そういうわけでヒトラーはただただマヌケな政治家だと思いますが、しかし、もし今後の歴史に登場するかもしれないのはヒトラー型の政治家だと思います(スターリン的人間、「悪の天才」的政治家は前近代的社会からしか生まれないように思うからです)。 よって、わけの分からない差別的な発言をする政治家がいたら、「あいつはマヌケだからしょうがない」と思ったりせず、早めに放逐することが大切ではないでしょうか。
おっと、今回の主人公は宗像先生ではなくクビライなのでした。このクビライに関しては元冦で我が国を脅かした人物と言う認識しかない人も多いと思う。数年前の大河ドラマ「北条時宗」で少しはその生い立ちや人物像が描かれていたけど。この強大な権力を手にした人物の実像を手っ取り早く知りたいと言う方にはこの本は最適です。 いずれにしても、この作品の劇画化に当り星野氏を起用したのは大正解。お陰で、久しぶりに宗像教授に御会いできました。 ページ: | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ... | 次のページ | 3/9 |