歴史全般 歴史の本

歴史全般 歴史の本

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難破船バタヴィア号の惨劇

難破船バタヴィア号の惨劇


価格:¥ 473(税込)
アスペクト  (2003-12-16)
/マイク・ダッシュ/
単行本 384ページ
アスペクト
歴史の本:290610
大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF)
実際に起きた事件を、当時の資料をもとにまとめただけのもの。
題材は最高に面白いだけにもったいない。

登場人物の説明がとにかく長い。
人数も無駄に多いし、時代背景の説明も無駄に長い。
主要キャラならまだ納得できるが、脇役たちにまで多くのページを割く必要性がわからない。

一番の見せどころも、資料をもとに淡々と描かれるだけ。
期待外れの感はいなめない。

まあ、何を求めて読むかによって評価はわかれるだろうが、エンターテインメントを求めたら失望することは必至。

結局、筆者は、ただ詳細な報告書をまとめたかっただけに感じる。
面白く読ませようという気はもともとないようだ。

後世に残る傑作たりえるテーマだけに、もったいないことこの上ない。
同じテーマをもとに、吉村昭氏に書いてもらいたいものだ。


『忘れられた日本人』を読む (岩波セミナーブックス)

『忘れられた日本人』を読む (岩波セミナーブックス)


価格:¥ 2,100(税込)
岩波書店  (2003-12-17)
/網野 善彦/
単行本(ソフトカバー) 240ページ
岩波書店
歴史の本:56584
「忘れられた日本人」の舞台を旅する----宮本常一の軌跡
宮本常一が見た日本
宮本常一の写真に読む失われた昭和
炉辺夜話
庶民の旅
宮本さんの『忘れられた日本人』をもとに4回にわたって行なわれた網野さんの講座の記録
第一講 宮本常一との出会い--民俗語彙の再発見
第二講 女の 「世間」
第三講 東日本と西日本
第四講 「百姓」とは何か
あとがき

周防大島(すおうおうしま)出身の宮本さんの言葉として
「島に橋がかかるなどということは夢みたいすばらしいことで考えもしなかった、ところが橋がかかったら島の人間はみな島から出ていきよる」
「進歩とは何なんだろうか、これまで自分は発展と言ってきたけれども、発展とは何なのだろうか、進歩という名のもとにわれわれはじつにたくさんのものを切り捨ててきたのではないか」「切り落とされてきたものの中に非常に大事なものがある」
網野さんの感想として
もののけ姫の中のアジールとしての踏鞴場(たたらば)。そこに登場する包帯を巻いたハンセン病の人などの民俗学的に熟考された作品を評価している。
宮本さんですら、百姓=農民という考え方から完全には抜け出せていなかった。と指摘している。

夜這いや歌垣、女性の一人旅などの記述は日本古来からの自由度を伝えているのであろう。そうして、場所は出せないが今でも夜這いの風習が残っている地域があるという.

戦争観なき平和論

戦争観なき平和論


価格:¥ 991(税込)
中央公論新社  (2003-06-26)
/保坂 正康/
単行本 347ページ
中央公論新社
歴史の本:325136
戦争が悪いことは誰でもわかる。政治家は戦争を避けることが最大の使命だともいわれる。ところが話はそう簡単ではない。日本の政界での論議は、旧社会党などに見られた一国平和主義、女子供(失礼)が喜びそうなことをいう幼稚な平和論しかなかった。

著者はそもそもなぜ日本は戦争に至ったか、戦争をする『資格』はあったのかという点から分析している。膨大な資料を読むだけでなく、存命の当事者たちに取材を繰り返しながら、昭和の時代を分析している。読み応えのある一冊だが、他の著作と重なる部分もあるので星はマイナス1の4つ。


冷戦史 -その起源・展開・終焉と日本-

冷戦史 -その起源・展開・終焉と日本-


価格:¥ 500(税込)
同文舘出版  (2003-06-11)
/松岡 完/ 広瀬 佳一/ 竹中 佳彦/
単行本 360ページ
同文舘出版
歴史の本:279845
軽い帝国―ボスニア、コソボ、アフガニスタンにおける国家建設
戦後日本外交史 (有斐閣アルマ)
国際政治史としての20世紀
平和政策 (有斐閣ブックス)
新しい中世―相互依存深まる世界システム (日経ビジネス人文庫)
内容的には、比較的最近出版され、新たに出てきた資料も加味されている分、
イデオロギーの偏りが少ないバランスの取れた記述がされている。
構成的には、冷戦の「起源・展開・終焉」をそれぞれ「国内と国外」とに
分けて書かれている。そのため、リファレンスとしても使いやすい。

昭和財政史 昭和49-63年度 第2巻 予算

昭和財政史 昭和49-63年度 第2巻 予算


価格:¥ 3,360(税込)
東洋経済新報社  (2004-03-18)
単行本 704ページ
東洋経済新報社
歴史の本:337251

図説 東京大空襲 全集・シリーズふくろうの本/日本の歴史 (ふくろうの本)

図説 東京大空襲 全集・シリーズふくろうの本/日本の歴史 (ふくろうの本)


価格:¥ 1,690(税込)
河出書房  (2003-08-09)
/早乙女 勝元/
単行本 158ページ
河出書房
歴史の本:329713
東京大空襲―昭和20年3月10日の記録 (岩波新書 青版 775)
東京大空襲。ヒロシマやナガサキ、そしてオキナワの悲劇と同様に語られなければいけない史実だとは思うが、
ほとんどの人は知らないだろうし、知ろうともしないだろう。
ページをめくるごとに居た堪れなくなる。
当時の日本国民があわれになる。必死になって国家の言うとおりに、敵と対峙しようとする姿は、
今見ると滑稽さと悲惨さがないまぜになってしまう。多分当時でも上手く立ち回る人間は安全なところにいたのだろう。
亡母が横浜生まれで学童疎開や空襲などのことを話してくれた。子供心にも恐怖で仕方がなかったと言っていた。
学童疎開先では食料の不足、家族と離れて暮らす事の寂しさ、そしてお決まりのイジメ。
余りの恐怖に家族で疎開しようとして、北国に来るまでの困難さ。
前書きにある昭和7年発行の水野広徳の「興亡の此一戦」をなぜ軍部は発禁にしたのか。
発禁にするのであれば、これを否定できる対策をなぜ取らなかったのか。今更の事ながら愚かだった。これは軍国主義ではない。
軍国主義は、国家の総力を挙げて戦争を遂行すること。これはセクショナリズムでしかない。
そして、いつの時代でも悲惨な被害を被るのは弱者である。
それにしてもなぜルメイに勲章をやったのか?ずい分前にこの事実を知ったときには激怒した。
新選組紀行 文春新書 (文春新書)

新選組紀行 文春新書 (文春新書)


価格:¥ 1(税込)
文藝春秋  (2003-10-21)
/中村 彰彦/
新書 240ページ
文藝春秋
歴史の本:326197
新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書)
新選組 (岩波新書)
新選組証言録 『史談会速記録』が語る真実 (PHP新書)
会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書)
会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書)
 小石川伝通院から、
 京都の新選組屯所となった壬生
 会津、そして函館、宮古など、
 新選組の活躍、移動した土地を訪問し、当時起こったことと、
その地の現在の様子を書いた本です。
 
「義に殉じた士の血潮は三年経つと碧くなる、という中国の古伝承にもとづいて命名された蝦夷共和国軍戦没者慰霊碑」 
函館の碧血碑について
「旧弊な二元論を超克しているところに美点があった」
とあるのが印象的でした。

 作者が旅を楽しんでいる様子が描かれていて、これから出かけたくなってくる楽しい文でした。


対比列伝ヒトラーとスターリン〈全三冊〉 第三巻

対比列伝ヒトラーとスターリン〈全三冊〉 第三巻


価格:¥ 2,710(税込)
草思社  (2003-08-19)
/アラン・ブロック/
単行本 554ページ
草思社
歴史の本:325066
非常に面白く読ませていただきましたが、スターリンの横に置かれたヒトラーのヘタレぶりには笑えました。
筋金入りの革命家として十代の頃から辛酸をなめ続けたスターリンと、売れないアーティストとしてモラトリアムな青春を送ったヒトラー。
レーニン配下のボリシェヴィキの一員としてクーデターに暗躍したスターリンと、産業界の操り人形として政権を取らせてもらったヒトラー。
一世代の間に全く新しい現代国家を築き上げたスターリンと、それまでの数十世代にわたるドイツ文化の偉大な遺産を自分の代でほとんど使い果たしてしまったヒトラー。
軍事・政治・外交だけでなく、文化や芸術にまで注意深く目を配り、すべて自分で仕切り通したスターリンと、面倒くさい案件はすぐに側近に丸投げしてしまったヒトラー。
戦争においては大局の指導に専念し、細かい作戦は将軍たちにぜんぶ任せていたスターリンと、こまかい作戦にいちいちこだわって戦局を悪化させたヒトラー。
毛沢東や金日成などその後のほとんどの独裁者のお手本となり、その影響力は現在まで続いているスターリンと、ホロコーストと敗戦というマイナス要因によってのみ歴史に影響を与えたヒトラー。
そういうわけでヒトラーはただただマヌケな政治家だと思いますが、しかし、もし今後の歴史に登場するかもしれないのはヒトラー型の政治家だと思います(スターリン的人間、「悪の天才」的政治家は前近代的社会からしか生まれないように思うからです)。
よって、わけの分からない差別的な発言をする政治家がいたら、「あいつはマヌケだからしょうがない」と思ったりせず、早めに放逐することが大切ではないでしょうか。

目からウロコの幕末維新―黒船来航から廃藩置県まで、歴史の舞台裏がよくわかる (PHP文庫)

目からウロコの幕末維新―黒船来航から廃藩置県まで、歴史の舞台裏がよくわかる (PHP文庫)


価格:¥ 54(税込)
PHP研究所  (2003-10-02)
/山村 竜也/
文庫 320ページ
PHP研究所
歴史の本:150806
幕末維新・あの人の「その後」―新選組から明治の指導者まで (PHP文庫)
早わかり新選組―時代を読む・歴史を感じる!
廃藩置県―「明治国家」が生まれた日 (講談社選書メチエ)
目からウロコの近現代史 (PHP文庫)
目からウロコの日本史―ここまでわかった!通説のウソと新事実 (PHP文庫)
一応「目からウロコ」シリーズの古代史、戦国時代、本書幕末維新、近現代史を読んで、いずれも日本史の基礎としてとても面白かった。特にこの幕末維新は47事項に渡って、紙面の割には詳しくうまく解説していたことと、維新の関係者の非常に多くの肖像画・写真、これらがとても気に入った。「桜田門外の変」での浪士側の全員の損害状況や最終結果、「寺田屋事件」での真木和泉と有馬新七のことや激派側と鎮撫使側の死傷者のこと、「池田屋事件」で命を落とした志士たちの姓名の整理、坂本龍馬が海援隊士の長岡謙吉に船上で記録させた船中八策のこと、坂本龍馬殺害の被疑者である幕府見廻組の今井信郎の写真、箱根戦争での遊撃隊隊長の伊庭八郎・人見勝太郎の写真等々、わくわくしながら大事に読んだ。
NHKスペシャル文明の道―Comic version (2) (NHKスペシャル)

NHKスペシャル文明の道―Comic version (2) (NHKスペシャル)


価格:¥ 2,195(税込)
日本放送出版協会  (2003-11)
/星野 之宣/ NHK文明の道プロジェクト/
コミック 222ページ
日本放送出版協会
神南火 (ビッグコミックススペシャル)
MIDWAY 歴史編 (集英社文庫)
MIDWAY 宇宙編 (集英社文庫)
妖女伝説 (1) (集英社文庫―コミック版)
妖女伝説 (2) (集英社文庫―コミック版)
 星野之宣氏の健筆により久々に宗像教授が登場。お元気そうでなによりです。宗像教授とは何者だ?と、言う方々には「宗像教授伝奇考」シリーズをおススメします。特に古代史に関心のある方は必読。文庫化されたのでリーズナブル?

 おっと、今回の主人公は宗像先生ではなくクビライなのでした。このクビライに関しては元冦で我が国を脅かした人物と言う認識しかない人も多いと思う。数年前の大河ドラマ「北条時宗」で少しはその生い立ちや人物像が描かれていたけど。この強大な権力を手にした人物の実像を手っ取り早く知りたいと言う方にはこの本は最適です。

 いずれにしても、この作品の劇画化に当り星野氏を起用したのは大正解。お陰で、久しぶりに宗像教授に御会いできました。


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